のどぐろなどの魚介がお客様に届くまで(2)
魚介の流通が複雑な3つの理由
前のページでご覧になっていただいたように、魚介の流通は複雑に思えるかもしれません。
「水揚げ」→「競り」→「運搬」→「大卸」→「仲卸」→「小売店」→「消費者」
産地の漁船から直接「のどぐろ」を仕入れられたら、安いのにと思われるかもしれませんが、そんなに簡単ではありません。
このような段階を踏んで流通する3つの理由をまとめてみました。
価格の安定化
幾人もの目利きが魚介を評価するために、価格が安定します。たとえば、産地は高く売りたくても消費地がそうは思わなければ、売買が成立しません。逆に価格が落ち着かないこともあるでしょう。
しかし、大卸や仲卸など目利きが正しく評価すれば、価格の急上昇や急下落がなく、安定的に美味しいものが食べられるのです。
リスクの分散
魚介の中には鮮度が求められるものもあります。流通がしっかりしていれば大量の商品でもすばやく流すことが出来ます。
消費地に合わせて商品を分配
魚介は評価によって出荷する先が異なってきます。一番よい商品はもちろん築地へ。
遠い日本海から築地へ商品が卸されるのもしっかりした流通があるから。
見てきたとおり、安心して安定的に魚介を楽しむために流通は必要な存在だといえます。